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Posted by naturum at

2006年09月22日

ご近所のお友達

 管理釣り場でのフライフィッシングに目覚めて早2年。ここまで小生の歩みをサポートしてくれたものの一つに

「ドライで鱒を釣る」http://www.level4.jp/trout_fly/index.html

 という実に豪球一直線なタイトルを関した名フライフィッシャー「藤田 克昌氏」のサイトがある。今あるBFフライについては、単なる釣果報告に終わらず、タイイングからマテリアルの購入まで、このサイトから多くのサポートを得ることで、今日までやってこれたと言って良い。ただ「フライでの鯉釣り」をライフワークにされている藤田氏にとっては

「フライで鯉を釣る」http://www.level4.jp/carp_fly/index.html

 というサイトの方が主戦場であることは言うまでもなく、そちらの方も横目に見ながら…ということに。

 ところが小生の暮らす滋賀(というか琵琶湖)では、鯉が表層をクルージングするような釣り場はほとんどない。もしあったとしても、鯉釣りの本家本元…それも代表的なキャッチアンドイートの対象として…であるこの地では、あっという間に釣り荒れるのは当然のこと。(おそらく浮き鯉などいれば、それこそ投網で一網打尽とされるであろう。何せ淡水職漁師の本場なのだから)それゆえ「鯉のフライフィッシング」については一度も体験のない小生だが、それ以外の在来淡水魚に関してはずいぶんとフライで釣らしてもらっている。今日はそんな

 昔ながらのお友達

の話でもしてみたいと思う。

(以下、掲載する写真は全て「滋賀県立琵琶湖博物館http://www.lbm.go.jp/index.html)」のサイトより引用したもの。このサイト、小生のような「淡水魚好き」にはすごく魅力的。特にそのネット魚類図鑑、およびトンボ図鑑は他にない充実ぶりで楽しめる。一度、ご高覧あれ。)


 オイカワ…こちらでは「ハエ(メスの婚姻色の出ないものは白ハエ)」と呼ばれるこの魚、今やFFの対象魚としてそれなりの認知を得ているが、元を正せば琵琶湖の固有種。湖産鮎の放流とともに、全国区となったが、当然、小生の住む辺りでも方々に釣り場がある。18番以下の針に何でも良いからハックルをグルグルを巻巻き付け、放り投げれば釣れるのだが、なにせ、魚が小さい。その小さなライズに電光石火のアワセをくれれば、間違いなく魚は釣り人のはるか後方へと吹っ飛んでいく。これなら水面上のゴミを引っかけているのと同じで、つまらないことおびただしい。世間にはそんな小魚を対象とするライトタックルもあるのだろうが「そんな、お金を掛けてまで…」と思えてならない魚だと思っている。これはやはり、小さな頃から見なれてきたから…ということもあろうが、それ以上に、子どもの頃、バケツ一杯釣ってきた白ハエを、母親にショウガを利かせて甘辛く煮付けてもらい、食べまくっていたのが、トラウトならぬ「トラウマ」になっているのかも知れない。関東では食用にならないようだが、湖国においては立派なオカズ魚。その意味でゲームフィッシングの対象として、小生には考えられないのかも知れない。


 ハス…琵琶湖周辺では先ほどの「オイカワ」のことを「ハス」という地域もあり、そのあたりを混同せぬよう「ケタバス」と呼ばれることの方が多い。最近、数が少なくなったニゴロブナの代わりに「なれ鮨」に漬けられることも多いが、小骨が多い上に、基本的に食べて上手い魚ではない。ただこの魚、食性が「鱒」族と基本的に同じ。春の産卵期、琵琶湖への流れ込み周辺に集まる頃はハッチするユスリカやガガンボを補食しており、ドライフライで楽しませてくれる。盛夏から秋ともなれば接岸する子鮎を追うフィッシュイーターとなり、ルアーやストリーマーで釣ることもできる。かつては比良山から琵琶湖へとそそぐ流れ込みの幾つかで、ドライでのライズの釣りを楽しんだもの。体長が25センチを越える大型になれば、動きも鈍重であまり楽しくはないが、20センチ前後の中型なら、身軽なジャンプで、その銀色の魚体を湖面に弾かせ、「これは超ミニチュアのターポン釣り(顔つきも少し似ている)だな…。」と一人悦に入ることもしばし。
 まだフライなどという釣りが琵琶湖で認知されていなかったある時、一人流れ込みの際に立ち込んで一生懸命ライズを追いかけているその背後に、何とはない視線。ふっとふり返ってみると、なんと10名近いギャラリーが(おそらくは物珍しさ、からであったろうが)ずらっと並んでこちらを見詰めている。このときは、ほんと、怖かった。こちらが何か村の禁忌(タブー)を犯しており、怒った村人により、生け贄として琵琶湖に沈められるのではないか・・・などと考えたことを、今も覚えている。


 ニゴイ…ルアーのターゲットとして全国的に、それなりに認知されているニゴイ。バス狙いで黒っぽいマラブーなどで湖底を引いているとガクンという根掛かりのようなアタリとともに、バスよりは重いものの、ややシャープさに欠ける荒っぽいファイトでラインをぐいぐい引っ張っていくなかなかのグッドファイター。初夏の頃、瀬田川(琵琶湖唯一のアウトレットとなる淀川のスタート地点)の支流に上がってきている姿は幾度も目にしているが、この魚だけを専門に狙ったことはない。小生にとっては、あくまでもバスの外道に釣れてくる、「顔つきのものすごく下品なため、絶対に愛せない魚」でしかない。人間でもこれぐらい顎の小さな人を見ることはあるが、この魚の顔を見るたび、何かいつも「言いたいことがありながら、ぐずぐずとして言ってくれない…」そんなもどかしい友人を想像させられるのが、その原因だろうか?それどころか、こちらの機嫌の悪いときには、
「おらおらおら、言いたいことがあるなら、とっとと言いやがれ、この外道!!」
などと、思わず江戸っ子になってしまう、そんな一匹なのである。


 ワタカ…琵琶湖固有種であり、数少ない真正のベジタリアン。その丸みを帯びた風貌も合わせ、まさに「淡水魚界の仏教徒」という風情の魚である。これも初夏から梅雨にかけて、水草の伸び始めたワンドの奧で、グリーンまたはオリーブのマラブーフライをゆったり引っ張っていると、「あれ、ゴミかな」というようなごくごく情けないアタリとともに釣れてくる。フライを漂う水草と間違えてくわえてくるのだろうが、専門に狙ったことはないので判らない。
それにしてもこの魚、その最大の特徴は、他に類を見ない、
「圧倒的なの引きの弱さ」
ということに尽きよう。30センチあろうかという魚体をもってしても、絶対に突っ走ったり、潜ったりなんて乱暴なことは一切しない。ただただ、たぐり寄せられるラインに任せて、「ノタ~リ、ノタ~~リ」というだらしないリアクションも見せながら釣れ上がってくる。釣り上げられてからも、特段暴れることもなく、岸辺にダラリとその姿をさらすことしばしば。相手の良いようにされて、何一つ逆らわない…。まさにこいつは「根っからのM」かとも思ってしまう。そこまで変態趣味のない小生には、けっこう気の滅入る遊び相手ではある。


 ビワコオオナマズ…これはさすがにフライでは釣ったことはないが、ルアー師だったころ、梅雨の増水時、何度となく「琵琶湖疎水(京都への放水路)」の水門付近でヒットさせたことがある。特にお気に入りのルアーはDAIWAのクルセーダー青銀。いわゆる普通のナマズ同様、銀系のスプーンへの反応鋭く、比較的早いリトリーブでも表層近くまで上がってきてスプーンを丸かじりする。とはいえ、その口の形状からフッキング率はあまり良くないが、それでも1メートル近い魚体とのファイトは・・・(とてもすばらしいもの、と続けたいところだが、)正直言ってあまり楽しいものではない。スピードはないし、なんといってもウナギ同様の紡錘形の魚体のため、ただただノラリクラリと泳ぎ回るだけ。ひどい場合は、足元まで寄せてきたとき、ウネウネと魚体をクネラせ続けた結果、自らラインにがんじがらめの「亀甲縛り」状態になってしまうバカナマズも少なくはない。先ほどのワタカ以上に、まさに「これぞMの花道」という感じ。本当にこんな変態魚しかおらんのか、琵琶湖には!

 とまあ、考えてみれば、小生のホームグラウンドである琵琶湖にはそれなりに在来種ゲームフィッシュ(まあ変態系も含めてだ)が存在している。しかし、小生、そういった魚たちとしばらく顔を合わせていない上に、これから先もあわすことがないままに終わるのかと思っている。その理由は、

 ノーリリース条例

 上記の魚のどれをフライで狙っても、必ずブラックバス、ブルーギル(略してB&B)は「外道」としてついてくる。というより外道のそちらの方が、質量ともに圧倒的に釣れることは自明の理。いくら在来種のリリースはOKと言われていても、その度にB&Bをスコップ片手に埋めて回ることなどできはしない。(事実、これまで何度か砂浜を掘り返して埋めたことはある。実際、楽しい作業とは言い難い)もちろん今でも「ああ、あの流れ込みに立ち込んで、ケタバスを釣ってみたいな・・・」という想いに駆られることはしばしばあるが、その度に、ヒトラー級の「B&Bの大量虐殺」にも手を染めねばならないことを考えると、わざわざ出かけようという気持ちもすぐに萎えてしまう。

 本当に「琵琶湖とともに育ち、琵琶湖を愛するものが湖岸に立てない・・・」ということを強いるこの条例、いったいどう考えるべきなのか、未だに自分の中では、結論が出せないでいる。  


Posted by ひげオンジ at 21:11Comments(15)