なごみ伝説・・・

ひげオンジ

2009年03月05日 22:59

 
皆さん、こんにちわ!

 突然、ひげオヤジのブログ更新です。前回釣行が先月18日。それ以降はまったく融通の聞かぬ上司やら、某有名通販(海人損・・・などと人は呼ぶ)やらとの格闘を経つつ、後はただただ、

 仕事の日々!

まま、このご時世、「仕事があるだけ幸せ!」と思えば、不満を言えるべき身の上でもなく、それでもお金は貯まらず、ストレスばかりが溜まるだけ・・・の日々を過ごしつつ、気がつけば、二月如月も最後の週になっている。今週初めで何とか仕事の方も一区切りついたところで、今日2月25日(水)は、久々の、

 平日休暇!

職場の上司に断りを入れるのを忘れていたため、こりゃもう、ただの無断欠勤になることも厭わず(そのことに気づいたのは釣り場に立った後2時間経った後。なんとそこは携帯が圏外!という恐ろしくも嬉しい所なのだ)、先ずはそぼ降る雨の中、

 
なごみの湖




に見参。いつものように8時前には中央桟橋にて竿を出すが、小生、久方ぶりの休日を、あざ笑うが如く、周囲は一面の、

 雨・雨・雨・・・

 竿にべとつくラインは気持ちよく伸びることもなければ、本来なら湖面をにぎわすはずのライズもまばら。「ま・ま・まま・・・」と何も考えずに、毎度の如くタコのルースニングで釣り開始。伸びぬラインを伸ばしつつ、4度目のキャスト。ようやく水に馴染んだフライがしっかりとタナまで届いたかな、と思う所で、最初のアタリ。ズンと掌にのった重みを感じれば、今頃、兇悪鰐目で小生に呪いの言葉を喚き散らしているであろう上司の顔も、しっかり雲散霧消する。




 てなことで、後はいつものように間遠いアタリに身悶えしつつ、ポツポツと釣り続けて行く。途中、額にルアー傷を残す、居つきの50センチオーバーにリールファイトを楽しませてもらいつつ、何とか午前中だけで10尾を越える釣果。2月の「なごみ」でこの釣果なら先ずは納得すべきこと・・・と先ずは久々の休暇を満喫する。

 さて午後に入れば、ようやくしのつく雨も止む。レインコートの胸元を少し開き、「ホッ・・・」と一息つくのも束の間、今度は上流の堰堤から怒濤のように、濁った水が流れ込んでくる。濁りだけならまだしも、上流から枯れ葉やら重い泡やらドンブラコ、ドンブラコと流れてくれば、見る間に青い湖面が、

ゴミだらけ!




になっていくのを見るのは悲しい。当然、アタリは遠のきつつあれば、途中、馴れぬDHでの釣りなども交えつつの悪戦苦闘。特にDHでの釣りは、向かい風などものともせず、キャストの距離も稼げてある意味ずいぶん楽ちんなのだが、何せ取り回しが悪く、

 シビアな管釣り・・・

ではインジケーターに出たアタリをしっかりと取れない。途中続いた3連続バラシに歯がみしつつ、先ずは科学特捜隊のハヤト隊員よろしく、

 出たな「バレタン星人」!

などと戯れ言をいうのが精一杯。とはいえ、こんなお馬鹿なことを昼間から口走れる自分が妙に愛おしくかんじれば、日頃の憂さも少しは晴れる。

 さて、それからは再度SHの6番に持ち替えた後、ボツボツと拾うように釣り続ける。アタリは渋いがいったんフッキングすれば、それはもう、

 
ご存じ、なごみファイト!




 桟橋から底へ底へと突っ込むファイトぶりはまさにここならではパラダイス。小生、幾度も幾度も竿を湖面に突き立てつつ、6番ロッドのバットを目一杯に引き絞るレインボーランを堪能する。

 さて、雨も止んだ午後3時。空いているのを良いことに(今日の釣り客は小生含めたった4名)、桟橋の反対側に移動しては、左手のかけ上がりを狙い。もっそりとキャスト。ムワァ~ンというおっとりとしたアタリが出れば、スピードこそないもの重い重いトルクフルな引きを堪能させてくれた後、水面を割ったのはでっぷり肥えた50センチ級のイワナ君。

「うーん、ご立派・・・」





と一人ごちた後、体高も一際高いこのイワナ君をしばし濡れた桟橋の上に「放置プレイ」。なぜにこんな愚かな振る舞いをするかと言えば、小生かつてNHKの番組で見た(確か、場所は渇水の黒部渓谷)、

「イワナは歩く!」という伝説

を証明しようと考えてのこと。「さて、どうかな?」と、しばしの間、眺めおれば、皆さ~ん、やはり伝説は正しく、ウネウネと数度体をくねらせた後、胸ビレを上手に左右に振りながら、かのイワナ君は自ら、池の中へとお戻り遊ばされた。その時の仕草、表情はまさに「山の哲人」と呼ぶにふさわしく、毎度毎度バタバタ飛び跳ねるしか能のない、アメリカ産の魚などとはえらい違い。





 やっぱり良い国ですよね、この日本。などと愛国心などとはほど遠いこのひげオヤジ、「あー、やっぱ来て良かった・・・。」と感嘆符を頭の上に三つも四つも乗っけている次第。

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 さてお約束の5時過ぎまで釣りに釣って、釣果はニジマス20尾にイワナ2尾。前日用意したフライが全てマルトミの「ファインワイヤー」であったために針を伸ばされたバラシ多数。(皆さん、なごみ本湖では軸の太いしっかりしたフック…例「TMC100SPBL」などを使いましょうね。それだけで釣果が5割近く違うはずかと存じます。)

 終日、春の陽差しを感じることのない一日ではあったが、先ずは痺れたようにだるい利き腕が、今日という日が良い一日であったことをを物語る。とはいえ、ここにもさらなる不安の影が・・・。それは終了、1時間ほど前、しっかり竿を絞り込んでくれた

 
50センチ級アルピノ!





 ちなみにこの「なごみの湖」では

 
アルピノを釣った釣り師は
それ以降、ボーズの嵐に苦しめられる!


というもう一つの伝説がある。さて、春3月も待たぬうちに、すでに暗雲立ちこめるこのひげオヤジ。その運命やいかに?・・・その顛末は、次号を待たれよ!

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という次号はすぐにやって来るからあきれたもんだ。アルピノ釣行からすでに1週間。

 
「なごみアルピノぼうず伝説」





の真偽を確かめるべく、再度、中央桟橋に立っているのはまさに釣り馬鹿の極みともいうべき、ひげオヤジその人でありました。

 今回はしっかり上司に休暇願を出そうと思った昨日。なんと急の仕事が舞い込んで、「あらら~、困った・・・。」と嘆く小生の前に現れたのは、なんとまぁ、親愛なる職場の同僚S女史の姿。

 「そんなの、私が変わりにやっておいてあげるから、気にせず休みなさいよ!」

という何より暖かい言葉に丸い背中をドオォォォォォォンと押されての出撃。となれば、「おっとっとっと・・・」などと勢い余った小生、カンカンに凍り付いた桟橋に足を滑らし、思わず湖中に落ちそうになったりするぞ。うーん、危ない、危ない・・・。

 さて、先週は雨ながらも暖かい一日(気温11度)であったが、今朝は晴天。そしてお約束の放射冷却!のため、気温はなんと一気に下がって、

氷点下4度




 この急激な冷え込みゆえに、ここ「なごみ」ではお馴染みの、

 ターンオーバー…

が起きている。キャスト後、リトリーブするラインには、ねっとりとした感じで湖底から巻き上がった重たい水がまとわりついてくるのが分かるほど。

 う・・・・・・・・ん

 これこそ「なごみアルピノぼうず伝説」の真実かと思いしった次第。ロッドガイドが氷結するの気にしつつ、早々に表層の釣りをあきらめ、いつものようにタナを1ヒロ少し取ってのルースニング。広がる湖面中央にキャスト、キャストを繰り返すも、ノーバイト、ノーヒット。最初のアタリが出るまで1時間半。さらに2度の空振りの後、ようやくロッドに重みが乗って、最初の1尾をランディングしたのは、釣り開始後1時間45分を過ぎていた。ふと空を見上げれば、ようやく暖かい春の陽差しが顔を覗かせている。水もやっとのこと軽くなってきたかと思って、時計を見れば10時半。さぁ、これから、これから・・・っと。




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 ということで今日の「なごみ」。湖面中央では散発のライズがあるものの、待てど暮らせどアタリは出ない。となれば、今度は一転、右手のヘチ狙い。おそらくやる気のある魚は湖岸際のバンクをゆったり回遊しているよう。しつこくしつこく壁際にキャストし続けていれば、30分に1度アタリがあり、1時間に1尾というペースで釣れてくる。バラシ4発を加えて、先ずは何とか10尾をネットイン。前回同様、大イワナ君も交えつつ、先ずは、

 
暴君!








とも呼ぶべきマス達のジェットランを堪能できたのは何よりのこと。午後3時を過ぎる頃からは強風にめげつつも、先ずはこの悪コンディションの下、ツ抜けの釣果であれば良しとしたく思う次第。とまれ、今日、本題となるのは、

 「なごみアルピノぼうず伝説」

・・・前回アルピノさえ釣っていなければ、春3月の平日釣行(とはいえ、好天という天気予報に誘われてか、平日であるにも関わらず10名を越える来客、こんなに混んだのもきっと、「呪い」のせい?)、本当はこの5倍は釣れていたのかも知れないなぁ、と一人呟きつつ、事務所に戻り、田中マネに少しく愚痴をこぼせば、

 「ふうん、でも明日また放流するから・・・。」

というお気楽極まりないご返事。えええっ、そんなことと知っていたなら、

 明日に休暇を合わせたのに!

とまぁ、やはりアルピノ君の呪いは、どこまでもどこまでも深いものがありましたとさ。

2009/03/05

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